ダイアリー 2021年10月

過去

2021年10月23日 

東京文化会館にてリサイタル

The road to 2027
幻想曲の模様〜心のかけらの万華鏡
満席のお客様の醸し出す密度の濃い空気感から感じる
“静かな熱気”
これこそがクラシックコンサートの醍醐味だと思いました。
作曲家達が、心の痛みの中から見出した世界。哀しくもあり、だからこそ美しくもあり。
若き日に涙したシューマンのクライスレリアーナからは、長い年月を経た今、また新たな涙が。
ベーゼンドルフアーの280VC。独特な音色を放ってくれました。終演後には、近くでご覧になる方や写真をお撮りになる方も。
(C)N.Ikegami

2021年10月22日 

ベーゼンドルファージャパンにて

ここ数日、ベーゼンドルファージャパンにて、
23日のリサイタルで演奏する楽器、VC280を使用して練習、調整しておりました。
この新しい機種は、これまでのインペリアルとも異なる音像を持っています。
そして、他のメーカーのピアノとも異なる音像、楽器の鳴り方がします。
鳴り方、鳴らせ方。
その独特さはどこから来るのだろうかと考えていましたが、調律の方の
“ベーゼンの調律はピアノの中の音は聴かないで、ホールの響きを聴きながらするのです”
という言葉がストンと腑に落ちました。
楽器本体をチカラで鳴らそうとするのはちょっと違うような感じがするのは、音の聴きどころの問題だったのかなと。
“ウイーンの昔ながらの建物の響きの中での音”
調律の方のその言葉にも納得。
独特の香り高い響きは、空気と音と響きのブレンドの中に見出すものなのだと思いました。
明日のブラームス、シューマン、ショパン、
文化会館小ホールの響き、空間の雰囲気、ベーゼンドルファーVC280の音がどのように満ちるのか、楽しみでなりません。
*写真は、1909年製のピアノ。ウィーン国立歌劇場にあったものだそうです。歌劇場の火事の際には、地下にあり、焼失をまぬがれたのだそうです。美しいピアノです。