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過去

ゴメン!遊ばせクラシック

仲道郁代の「ゴメン!遊ばせクラシック」
<公演概要>

企画名

仲道郁代の「ゴメン!遊ばせクラシック」

公演実施予定

8月下旬~9月上旬予定
(現在は終了しております)

公演詳細

2部構成
 ・第1部:芝居と演奏によるステージ
 ・(休憩)
 ・後半:ピアノ・リサイタル

出演

ピアノ:仲道郁代
芝居:松村雄基・山下千景

作・演出:内藤裕敬(南河内万歳一座・演出家)

「ゴメン!遊ばせクラシック」チラシ

~ツアー日程(終了しています)~

  • 2005年8月27日(土)14:00 開演  福岡県・北九州芸術劇場 中劇場
  • 2005年8月30日(火)19:00 開演  長崎県松浦市・松浦市文化会館ゆめホール
  • 2005年8月31日(水)19:00 開演  長崎県南串山町・ハマユリックスホール
  • 2005年9月1日(木)19:00開演   大阪市・松下IMPホール
  • 2005年9月3日(土)14:00開演   愛媛県・新居浜市市民文化センター 大ホール
  • 2005年9月4日(日)18:30開演   愛媛県・宇和文化会館
  • 2005年9月5日(月)19:00 開演  和歌山市・和歌の浦アート・キューブ キューブA
  • 2005年9月7日(水)18:30 開演  静岡市・静岡音楽館AOI
  • 2005年9月8日(木)19:00 開演  東京都・めぐろパーシモンホール 大ホール
  • 2005年9月10日(土)14:00 開演  宮城県・七ヶ浜国際村ホール
<出演者>

ピアノ:仲道郁代(なかみち いくよ)

仲道郁代  大学1年在学中に、第51回日本音楽コンクール第1位、あわせて増沢賞を受賞。これまでに国内外のオーケストラ、国際的な指揮者、アーティストとの共演、サンクトペテルブルグ、ベルリン・フィルハーモニーホールでのコンチェルトデビュー、カーネギーホールでのリサイタル等、海外でのキャリアも確実に築いている。
 リサイタルを日本各地で行う他、クラシックファンを広げたいとの想いから生まれた啓蒙プログラム「仲道郁代のゴメン!遊ばせクラシック」、未就学児(3歳以上)を対象として好評を得た「“星のどうぶつたち”」の2作目「スライドとおはなしでつづる動物たちの詩 “光のこどもたち”」が2004年5月29日大阪ザ・シンフォニーホールからスタートする等、個性豊かなプロジェクトを提供している。
 また近年では「ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲演奏」の真摯な取り組みと高い音楽性が評価され、2002年6月より彩の国さいたま芸術劇場にて、4年間全12回に亘りベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲を諸井誠氏と解説しながら演奏するという画期的なプロジェクトに取り組んでいる。また、この公演にあわせてベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲(全11曲)のレコーディングも行っており、これまでにリリースされた5枚がすべて「レコード芸術」特選盤に選ばれるなど、充実したスケールの大きな取り組みに賛辞と期待が寄せられている。

お芝居をする人:松村雄基(まつむら ゆうき)

松村雄基  俳優。63年東京都生まれ。
 80年TV 朝日「生徒諸君」で鮮烈デビュー(主役)。TBSの人気連続ドラマ「スクール・ウォーズ」、NHKの朝の連続ドラマ「ぴあの」等に出演、人気を得る。その後テレビ以外にも映画、舞台と活躍の幅を広げ、サスペンス劇場などの硬派な刑事役が多い中、最近では父親役を演じたり、コメディーに出演したりと、硬派な二枚目だけではない一面を見せ、女性ファンの幅を広げている。趣味もいたって日本男児らしく特技の書道で94年に内閣総理大臣賞を受賞している。
 年齢を重ねるごとに今後ますます期待される俳優である。舞台経験も豊富で98年、00年には内藤裕敬作品に客演している。

お芝居をする人: 山下千景(やました ちかげ)

山下千景  東京生まれ。78年から82年までの蜷川スタジオを経て、84年以降、劇団≪ブリキの自発団≫に所属し、『夜の子供』『ナンシー・トマトシリーズ』等全作品に出演、退団後はさまざまな舞台で活躍中。
 最近の出演作は『真夜中のボウル』下北沢駅前劇場、『ロベルト・ズッコ』世田谷パブリックシアター、『偶然の悪夢』ナイロン100℃、『密の流れる地』遊園地再生事業団、『ザ・寺山』等、映像作品は『東京タワー』東京想舎、『LOST・TRIBES』David Blair。

作・演出:内藤裕敬(ないとう ひろのり)

内藤裕敬  南河内万歳一座・座長、俳優。59年栃木県生まれ。
 79年、大阪芸術大学芸術学部舞台芸術科に入学。4年間、劇作家・演出家である秋浜悟史教授に師事。その間、"リアリズムにおけるインチキの仕方"を追求。80年、大学2年在学時に≪南河内万歳一座≫を旗揚げ。翌年の第2回公演以降、全作品の作・演出を手がける。87年、『唇に聴いてみる』で第2回テアトロ・インキャビン戯曲賞を受賞。
 その現代演劇の基礎を土台とした作品・演出には定評があり、近年、劇団公演以外の場で、作・演出を手がけることも多い。

(写真提供:©谷古宇正彦)

仲道郁代の「ゴメン!遊ばせクラシック」とはどんなもの?

 「クラシックは難しくて」とか、「よくわからない」とかそういった声がまだまだたくさんある中で、「もっとクラシックに親しんでいただくために何かできることはないか」と考えたのが、この“ゴメン!遊ばせクラシック”の前身である、“仲道郁代の音楽学校”の始まりです。“音楽学校”では、演奏家が舞台の上で、何を考え、何を表現しようとしているかということを、お伝えすることによって、生のコンサートを聴くときの、“感じる”きっかけになっていただけたらと、7年間頑張ってきました。

 音を感じてくだされば、といっても、さて、何をどう感じればよいのかわからない、といった声も、たくさんあるのも事実です。この企画では、決して、音楽の味わい方をお教えするわけではありません。それは、聞く方それぞれの中で、楽しみかたを見つけていただきたいのです。“音楽学校”というネーミングですと、何かお教えするというイメージが強くなってしまいます。もっと、リラックスして、音楽を楽しんでいただくものであるということを、前面に押し出す為、2003年から、“ゴメン!遊ばせクラシック”というタイトルとなりました。

1. このコンサートは、決してレクチャーではありません。

この曲はこういう曲だから、このように聴きなさいということは、決して申しません。音をきいて、ぞくぞくするとか、悲しい気持ちになるとか、元気が出るとか、暖かい、冷たい感じとか、そういった感覚を持っていただけるようなきっかけを提示したいと考えます。音楽はお勉強ではありません。純粋に楽しんでいただけるような、何かを提示していきます。

2. 子ども向けの、お楽しみコンサートではありません。

音楽は、基本的には、大人の成熟した文化だと考えます。ですから、それを“簡単ですよ”とお見せはできません。 大人になったら、何かわからないけれど素敵な世界があるらしいとお父さん・お母さんが好きらしい何かは、どうも素敵な世界のようだと子供さんが感じ取って下されば考えます。

3. このコンサートを一回、みて、きいたからといってクラシック大好き人間がすぐ出来るわけではありません。

そんなに、簡単なことではないと思いますが、もう一度、コンサートへ行ってみようかなと思ってくださる方をたくさん増やしたいと考えます。クラシックは、何度も何度も経験して、その中から、自分なりの喜びをみつけだすことのできるものです。そのかわり、一旦、その喜びを知ると、やみつきになる、奥の深い世界です。でも、最初の入り口は大事だと思います。音楽との、幸せな出会いのひとつとなればうれしいです。

4. では、このコンサートは初心者向きで、もうすでに、コンサート大好き人間には、つまらないものか、というと、そうではありません。

毎年、音楽の本質論や、演奏論にふみこんだ作品です。演奏者自身が、この企画を通して新たな発見を得ています。演奏家が一体何を、どう、表現しようとしているのか、これは、クラシック通のかたにも、興味深いテーマではないでしょうか。
クラシックファンを増やすことは、そんなに簡単なことではありません。なぜなら、お客様ご自身で、その世界に入ってきていただかないと、その醍醐味が簡単に味わえないからです。しかし、決して、難しい世界ではありません。今日は、モーツァルトを聴きたいな、今日はジャズがいいな、今日はポップスといった楽しみかたのひとつとして、楽しんでいただけるような、土壌造りは大事だと考えます。その為の、努力には、いろいろな形があってよいし、あるべきだと考えます。その中の、一つのありかたとして、この“ゴメン!遊ばせクラシック”があればと考えます。

クラシック音楽を楽しむためのひとつの鍵になる!

さて、それでは、一体このコンサートはどういったコンサートなのでしょうか?レクチャーではない、おしゃべりコンサートでもない、ショーでもない。実は、お芝居プラスコンサートです。

お芝居の様子  第一部では、俳優さん達との仲道郁代との第二部で演奏される曲を味わうきっかけ作りのお芝居を上演。仲道郁代の「音楽学校」2003より第二部は音楽に浸っていただくコンサートです。
 なぜ、第一部はお芝居なのでしょうか。第一部を観ていると、俳優の、せりふ、動きなどから、何を伝えたいのか、考えることができます。俳優は、せりふでもって、“これはこうですよ”と、あからさまに言いません。お客様に、限定な考えを押しつけず、せりふによって、受け取り方に様々な可能性が出てきます。実は、それは、音楽の受け取り方と同じなのです。お芝居でもって、お客様に是非、考え、感じていただきたいのです。お芝居のせりふは暗喩、比喩でいっぱいです。音楽のことを、日常的に話しかけます。
 例えば、曲を味わうことが、料理の話の例えとなり、曲を探求することが、恐竜発掘の学者の例えとなり、月の光のイメージが暖かい南の島であったり、寒い雪国であったり。これだけでも、音楽の捉え方には、たくさんの可能性があって、それは、日常生活からさほどかけはなれたお勉強ではない気持ちになりませんか?

コンサートの様子  “ゴメン!遊ばせクラシック”では、お芝居も、コンサートも楽しめるというくらい、お客様に楽しみの可能性を広げていただきたいのです。いろいろなジャンルを興味を持って楽しんでいただけたら、ひいては、クラシックに対しても、さほど、大きな垣根を感じることなく、向き合っていただけるのではと考えます。
 出演者皆が、楽しんで、知恵を出し合ってつくっている企画です。みなさんも、是非、ご一緒に楽しんでください。そして、“あら、こんなこと、変だわ”とか、“私はこう思わない”とか、“これは共感するけれど、これはどうもね”と、みなさんに、ご自身の考え、感じ方をもっていただきたいのです。それが、クラシックが面白くなる第一歩なのだと考えます。(*写真は2002年度公演の風景です。)

今年(2005年)のテーマは?

 10周年を迎えます今年は、これまでとりあげた作品の中から、特に印象的、また共感をいただいたものを中心に、10年を総まとめするという意味でも、音楽を感じるということの本質にせまりたいと考えています。役者さんや、お話のイメージも変革し、より、たくさんのお客様にお楽しみいただけるよう努力します。前半のお芝居を通じて、音楽を楽しむ、楽しみ方の様々なきっかけを感じていただけるようにと考えています。

 2004年のテーマは、「”音楽を聞いて、考える”とは、どういうことなのか」でした。
 2003年のテーマは、「音楽が何を伝えることが出来るのか、ピアノの音を感じてみよう」
 “ピアノの音からどんな景色がみえるのか、どんな空気がかんじられるのか、どんな感情をもつことが出来るのか”グリーグ、リストや、ショパンのロマンティックな作品から、どんな可能性を聞き出すことができるのかといったテーマでした。