2020年 春のシリーズ
⾳楽における⼗字架
⾳楽における⼗字架
ベートーヴェンが「ワルトシュタインソナタ」の中に埋め込んだ、 十字架の音形。
まるで暗号のように刻み込まれた クロスするエネルギー。
それが何を意味しているのか。
十字架というものが、人が人生をかけて背負うものの象徴だとすれば、
ベートーヴェンにとってそれは人間賛歌への礎となり、
ショパンにおいては忸怩たる受容へ、
シューマンにとっては真実の愛の希求へと つながったに違いないと思うのです。
音に刻印されたそれぞれの闘いを、共有し、共感するとき、
私たちは、どんな感覚を持つのでしょうか。
仲道郁代
曲目
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- ベートーヴェン
- ピアノ・ソナタ第22番 Op.54
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- ベートーヴェン
- ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」 Op.53
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- ショパン
- 2つのノクターン Op.48
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- シューマン
- ピアノ・ソナタ第3番 Op.14
スケジュール
※予定されていた両公演は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言発布の事態を受け、中止となりました。
この曲目での公演は、2027年のシリーズ最終回が行われた後、2028年3月に改めて開催する予定です。(日付・会場は未定)