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2025年 秋のシリーズ

ラヴェルの狂気

ラヴェルの狂気

水の精オンディーヌは
陰うつな月の光が照らす窓を 水のしずくでそっとかすめる
星をちりばめた美しい夜を 静かに眠る湖をみつめる

 

── そして彼女は(中略)しばらく泣いてから、
ふと笑い声を立て、にわか雨となって、
私の青い窓ガラスをつたって白く流れて消えてしまった ──

ベルトラン『夜のガスパール』「オンディーヌ」より(安川加寿子・嘉乃海隆子共訳)

 

言葉が映し出す音たち

ラヴェルのピアノの音が
面妖な異次元の世界へと 煌めき誘う

そこに見るものは? 聴くものは?

言葉と音が極まり 境界はぼやけて重なり
私をも消してしまう

仲道郁代

仲道郁代

曲目

  • ラヴェル
    ⽔の戯れ
  • ラヴェル
  • ラヴェル
    夜のガスパール

プログラム

プログラム

ラヴェルが非常に精密に描いた幻想の世界、そのおどろおどろしさの中に「狂気と紙一重の美しさを垣間見る」と仲道は語ります。ラヴェルの狂気を文化史的観点から読み解く対談も収録。ぜひご覧ください。

プログラム

動画

動画

仲道郁代 プログラムを語る【ラヴェルの狂気】 対談 仲道郁代×小倉孝誠(フランス文学者)